知ってた?まっすぐ生えた『親知らず』は奥歯の移植に使えるよ!

歯の治療のイメージ

多くの人に生える「親知らず」
実は虫歯の移植治療に使えることはご存知ですか?

親知らずとは?

親知らずは奥歯の一番奥に生える歯で第三大臼歯(きゅうし)、または、知歯(ちし)のことを指します。多くの人は、10代後半~20代に位で親知らずが生えてきます。親知らずは最後に生えてくるので、生えてくる部分にスペースが少ないと生える角度がまっすぐじゃなかったり、生えかけの状態では歯茎を圧迫して炎症をおこしてしまったり、磨きにくいので虫歯になってしまったりと親知らずは口内トラブルがつきものです。

虫歯のイメージ

親知らずの抜歯は状態次第

親知らず=抜歯
と思われがちですが、親知らずは抜歯した方がいい場合とそのままの状態で大丈夫な場合があります。

《抜歯した方がいい場合》
  • 親知らずやその周辺の歯が歯周病になるorなりやすい
  • 親知らずが隣の歯を圧迫する
  • 噛み合わせが悪くなり歯並びが悪くなる
  • 歯茎の炎症
《抜歯しなくても大丈夫な場合》
  1. まっすぐに生えている
  2. 歯茎に埋まっている

歯の治療のイメージ

その親知らず使えるかも?『歯牙移植』について

そんな厄介者の親知らずですが、役に立つ場合もあります。それが歯牙移植です。歯牙移植は自分の歯をドナー歯にして抜歯したところに移植するという方法で、いわば歯のお引っ越しです。インプラントやブリッジ等などがありますが、インプラントは健康保険がきかず治療費が高額であること、ブリッジは健康な両隣の歯を支えとして被せ物をするのですが、支えとなる歯を多く削らなくてはなりません。そこで、もし健康な親知らずをお持ちであれば歯牙移植ができるかもしれません。

レントゲンを見る女性歯科技師

歯牙移植のメリット

  1. 健康保険が適用されるので、治療費が比較的安い(保険適用で1万円前後)※1
  2. ブリッジのように他の健康な歯を削る必要がない
  3. 噛み心地も以前のまま
  4. 自分の歯なのでアレルギー反応がない

※1健康保険適応には1.ドナー歯が「親知らず」か「埋伏歯」  2.移植する箇所にまだ歯が残っていること という条件があります

歯牙移植後

親知らずの抜歯と移植後はすぐ通常の状態とはいきません。移植をした歯は一週間ほどは歯が根付くように黒い糸で固定し生活します。この時期の食事は最新の注意が必要です。移植した歯に圧力がかからないように、できるだけ移植した歯とは逆側の歯を使って食事をすることや、硬いものを食べない(逆側の歯で食べているつもりでも何かの拍子で移植歯で噛んでしまう可能性がある)、移植歯の歯磨きは固定している黒い糸に食べ物やカスが挟まるので虫歯にならないように移植歯がズレないように優しく、そして入念に磨くことなどが必要となります。

《ポイント》

  1. 固い食べ物はなるべく避ける
  2. 移植した歯の逆側の歯を使って食事をする
  3. 移植した歯はズレやすいので動かさないように歯磨きをする
  4. こまめに歯磨きをして口内を清潔に保つ

歯は本当に大事です。もし歯を抜くかもしれない状況になったらまずは「自身の親知らずで歯牙移植が可能であるか?」という事を歯医者さんに相談してみてください。