痛痒いっ!!海で「チンクイ虫」に刺されたら…チンクイの予防法と対処法

チンクイ虫のイメージ

海に中でピリピリっとした肌への痛みや痒みの原因は「チンクイ虫」の可能性が大!!

チンクイ虫って?

チンクイ虫って知っていますか?

チンクイ虫とは、サーフィンなどのマリンスポーツをやっている方はいつも悩まされているちょっと厄介なプランクトンなんです。海中でチンクイ虫と接触してしまうと、皮膚に痛みや痒みを伴うポツポツとした湿疹の症状が出てしまいす。

チンクイ虫がチンクイ虫と呼ばれるようになった由来は、トランクス一丁で海に入った男の人が急所をやられたことから「チンクイ」呼ばれるようになったんだとか。まさかまさかの直球すぎる呼び名ですが、チンクイに刺されると結構キツイ。チンクイと比べると水クラゲはかわいい部類です、見えるからね…。チンクイ虫はとても小さく、群をなしているので遊泳中に見つけて避けるなんてことはまず不可能なのです。

下が「チンクイ虫」の写真なのですが、海中以外でも「見たことがある!」という方ももしかしたらいらっしゃるかもしれません。

ゾエア

最近ではスーパーでも「生しらす」を目にする機会もあると思いますが、稀にこの「生しらす」の中にチンクイが混ざっていることがあるんです!チンクイはとても小さいのでしらすに混入してしまうことも頷けますね〜。のちほど、チンクイとは何なのかというのを説明しますが、ほとんどの人は食べてしまっても問題はありませんが、重度の甲殻類アレルギーの人は避けたいですね。

生しらす

チンクイ=ゾエア(zoea)

さてさて、最初にチンクイはプランクトンの一種とご説明をしましたが、もっと詳しく言うと、エビやカニなどの甲殻類の幼少期の総称をゾエア(幼生)なんです。なので「生しらす」に混ざっていても問題ないのです。

ゾエア段階のは体長は1mm〜3mm。ゾエアの次のメガロパになると2mm〜5mm位で、このゾエア、メガロパが甲殻類がプランクトンとして過ごす時期となります。どうでもいいけど、メガロパって戦隊モノに出てきそうでなんかかっこいいな(笑)

甲殻類の成長過程
卵→ゾエア→メガロパ→稚ガニ→成体

甲殻類の成長サイクル

チンクイの生息地域

日本各地

チンクイは海水温が高くなると発生します。特に海流が少ない穏やかな砂浜の海は浅かろうが深かろうが刺される危険性が高いのです!

私は関東圏内に住んでいるので、毎年関東の海に行くのですが、チンクイに刺された海を挙げると…

湘南、逗子、熱海、伊豆です。なぜだか逗子海岸はブイ手前付近で100%の確率で刺されています。逗子は人気の海岸で私も大好きな海岸ですが、チンクイについてはみなさんも注意してくださいね!

ほぼ砂浜の海でチンクイに刺されているのですが、岩場の浅瀬であっても注意が必要です。海流が少なく海藻が多いところなどはチンクイの巣窟と化している場合があるので「磯あそび」だからと油断をして無作為に潮溜まりに入水するとやられる可能性があります。

チンクイはとても小さく、遊泳中に発見することはほぼ100%無理だと思いますが、海流が穏やかな浅瀬や潮溜まりなどは事前に確認出来るかもしれません。海水をじ〜っと観察するとピュンピュンと動くチンクイがいる時があるので、その場合に入水すると後にご紹介するチンクイに刺された私の足のような状態になってしまうかもしれません…。

チンクイが大量に出没する時期は夏の大潮と言われていて、甲殻類の産卵がこの時期にあたるんだとか。海中チンクイの数が多ければ多いほど接触する可能性が高いので、頭の片隅に「大潮気を付けろ」とインプットしてあげてください!下に2018年の大潮が確認出来るサイトのリンクがあるので、もし海水浴の予定がある方はチェックしてみてはいかが?

2018年大潮カレンダー


チンクイに刺された!

大丈夫!と思っていても接触してしまうのがチンクイ。これは昨年私がチンクイに刺された時の皮膚の状態です。もし海に入って痛みと痒みを伴うこんな湿疹が出たらチンクイの可能性がかなり高いので、落ち着いて対処をしましょう!

チンクイ遭遇直後

以下チンクイに刺された時の様子です。海藻の多い岩場の浅瀬をジャブジャブと歩いていた時にピリピリとした痛みを感じて海から出ました。海に到着して数分の出来事です。

刺されて間も無くはピリピリと痛痒い感じが続くものの、腫れはさほど目立たず。刺されてた箇所も赤で丸しなきゃ分からない位ですね。チンクイ歴数十年の私からすればこんなものどうってことないと思っていました。

チンクイ虫に刺された跡01

数時間が経過

そして、数時間経過をしたところで今回のチンクイがなかなかの強者であったことに気付きます。気持ちが悪いほどの発疹と患部に激しい熱と痒みが続きました。今までチンクイに刺された中で一番の腫れを見せています。翌日、皮膚科でステロイドの軟膏を処方してもらいましたが、軟膏を塗っても、痛みや痒みの症状は一週間程続き、赤く爛れてしまった皮膚が元の状態に戻るのは2ヶ月もかかってしまいました(汗)

仕事中も足が痒すぎて集中できないので薬が塗れない長いパンツは履けませんでした…。

チンクイ虫に刺された跡02

チンクイの対処法

チンクイ予防

完全ではありませんが、備えあれば憂い無しといいます。防御をしておけば、何もしないよりは刺される範囲や症状も比較的軽く済むと思います。

ラッシュガード

チンクイからの攻撃に一番効果を発揮するのはラッシュガードです。「着る日焼止め」とも呼ばれるラッシュガードですが、紫外線だけでなく、肌を一枚の生地で覆うことでチンクイからの攻撃を防御する力が一番高いのです。まぁそれでも刺されたら湿疹はでますがね(苦笑)

ワセリン

ラッシュガードは嫌だ!という方は、注意が必要になりますが「ワセリン」を塗ることで皮膚に油膜を作ってあげることで、刺されてしまった時に症状が軽減出来る可能性があります。

ただ、ワセリンは石油を精製したもので「油」です。ワセリンを湿布した肌が紫外線に当たると油焼けをしてしまう可能性があります。日焼け止め→ワセリンの順で塗るのですが、ワセリンは油分なので日焼け止めの塗り直しがうまくいかない可能性が大きく、ワセリンを塗ったがために、まだらに日焼けをしてしまうリスクがあります。日焼けをしやすい方は特にこのワセリン湿布を行う際は気をつけて下さい。ラッシュガードがベスト!

チンクイ治療

ステロイド・抗ヒスタミン軟膏

皮膚にチンクイのトゲがついたままだと症状が悪化してしまう可能性があるので、まずは海水を使って皮膚に付着してしまったトゲを洗い流しましょう。病院に受診した際もステロイドの軟膏が処方されますが、市販の塗り薬でもステロイドが配合されているものがありますので、ステロイドが配合された市販の塗り薬を湿布も持参しておくことをおすすめします。例えば、虫刺されに効く「ムヒ」はステロイドが配合されていますね。

患部を冷やす

そして患部は掻かないというのがとても重要です。薬を塗っても痛みや痒みを100%抑えられるわけではありません。掻けば掻くほど完治までに時間がかかってしまうことと、跡が残ってしまいます。症状が酷い場合はステロイド軟膏と痒みがおさまらない時は冷やすことで痒みを軽減できます。それでも辛い場合は、掻くのではなく、ペチペチと手のひらで皮膚を掻いたり擦ったりしてしまうと摩擦によって色素沈着になりやすいんです。もしも、どうしても手が出てしまいそうな程痒かったら、掻くのではなく、少し患部を叩くことでも症状を和らげることができます。あくまで少しですよ!


楽しい夏のレジャーは身近なところに危険生物がいるので、みなさんも気をつけてくださいね!