出来てる?開封したあとのブリキ缶詰めを別の容器で保存する理由

開封したホールトマトのイメージ

常温で保存ができる便利な缶詰めですが、開封後の保存法はちゃんと守ってますか?

缶の種類

まず缶詰めに使われる缶はアルミ缶、スチール缶(ティンフリー・スチール缶)、ブリキ缶(スチール缶にズズメッキ)の3種類があります。

《それぞれの用途》
  1. アルミ缶
    スチール缶よりも強度の高いアルミ缶はビールや炭酸飲料に使われる
  2. スチール缶(ティンフリー・スチール缶)
    スチール缶に電極クローム酸処理をしたもので、スープやコーヒー缶に使われる
  3. ブリキ缶
    スチール缶にスズメッキをしたもので、トマトや果実の缶に使われる

ブリキ缶

缶詰めの注意書きに「開封後は別容器に移して保存してください。」とありますが、これはどの缶にも共通して、開封後に腐りやすくなるということと、ブリキ缶にはもうひとつの意味があります。

スズで内部をコーティングする理由

みかんや桃、トマト缶など多くの果物や野菜の缶詰めにブリキの缶が使われています。缶詰めの中果実や野菜には酵素により酸化し、品質が劣化しやすい状態になっていまいます。この酵素によって内部にコーティングしてあるスズは微量に溶け出します。この溶け出したスズですが、果物や野菜の色や香りの劣化を抑えてくれます。そして栄養面でもビタミンCの分解を抑えてくれる作用があるんです。

また、スズは体内への吸収率が低く、缶から溶け出したスズの90%以上は体外に排出されることや、空気中や水中でも腐食されない性質のため、ブリキの缶詰めは古くから世界中で使われ続けています。

気をつけたいのは開封後

そんな利便性の良いブリキ缶ですが、開封後に空気に触れるとスズメッキの酸化速度が急ピッチで上がり、スズの溶出が進んでしまいます。なので開封後はすぐに使い切るか、使いきれない場合は別の密閉容器などに入れて保存して2〜3日以内には食べきるようにしましょう。

開封した缶にラップをかけて冷蔵庫で保存をしてしまうと、スズの溶出濃度が高くなってしまいます。

瓶に移した缶詰のイメージ

表面の劣化

湿気の多い場所や温度の変化が激しい場所に長い期間缶を置いておくと、蓋の表面が錆びてしまうことがありますが、少々の錆びならば、中身には影響がありません。

また、開封していない缶詰めは、真空状態に保たれているため、地面に落としたり、ぶつけたりするとへこみやすくなっています。少々のへこみは中身への影響もほとんどないと思われますが、過度のへこみや蓋付き(巻締)の部分が強くへこんだり、曲がるなどの損傷がある場合は、密封が破壊されて空気が入っている場合があるので注意が必要です。